三七人参総サポニンの主要効能
(Tota Panax Notoginseng Saponins)

免疫力の増強・疲労と精力の改善 
心脳血流の改善・血栓の予防治療
血圧と血糖の降下・肝機能の保護

田七人参は別名がサンシチニンジン(37人参)で、その主要な生理活性の成分は37人参総サポニン(total Panax Notoginseng Saponins、PNS)で、塊根部に最も多く(12%)含まれている。現在はすでに薬用の各部位から30種類以上の単体サポニンを分離することができて、中国国内外における薬理の基礎と臨床研究により、心・脳血管・肝臓に対する保護作用が非常に優れる点に注目されている。37人参総サポニンは心脳血管を拡張して、心筋の酸素消費量を下げて、不整脈を抑制、抗ショック、血圧降下作用がある。その上、血小板凝集を抑えて、凝血時間を延長する。コレステロールを下げ、活性酸素の除去、抗炎症、抗酸化、血糖降下などの作用もある。主に心・脳血管疾病の予防と治療に用いる。臨床では糖尿病をはじめ、高脂血症、動脈硬化、高血圧症、心筋梗塞・脳梗塞などの血管障害に対する治療に幅広く使われている。その他、肝臓の繊維化を抑制し、肝臓脂質の過酸化を抑え、肝臓細胞を保護して、肝臓の微循環を改善する作用があり、慢性肝炎、肝腫瘍などにも用いられ、肝機能の改善と保護に著しい良好な作用がある。その他、アスピリンと同様に血液の粘度を下げることができるが、アスピリンより三七人参総サポニンは血栓形成の抑制作用がより効果的である。同時に、アスピリン系を長期間に使用することによる潰瘍性の出血と胃腸刺激などの副作用がない。治療効果と副作用と安全性などの方面からアスピリンより優れるのである。臨床でアスピリンとワアファリンなどとの併用も可能。

←山の斜面に田七人参の栽培畑が広げている風景
←田七人参の緑の花と紅い実と根・茎
近年、三七人参から抽出されたサポニンに抗癌作用や抗炎症作用、さらに肝機能保護作用のあることが明らかとなり、血液循環を増強し免疫力を高める作用のあることがわかってきた。  

【三七(田七)人参についての豆知識】

三七人参の名称

三七人参にはいろいろな別名があります。その名称由来から三七人参の姿形や作用の有用性、貴重な薬であったことが伺えます。
三七:葉の柄が3本あり1つの柄に5〜7枚の葉がついていて、その形態を「三椏七葉」ということから
播種してから3〜7年経たないと収穫できないことから 
田七:一部の産地が広西省田陽、田東の地であったことから
山漆:漆のようにしっかりと傷口を癒合させることから
金不換:金にも換えがたいほどに貴重な薬であるという意味から
人参とつくのは、その植物形態が人参に似ていることから

三七は播種してから3〜7年経たないと収穫できないからといわれて、名称由来のひとつにもなっていますが、実際の生長期間は一般に3〜5年です。1年たった苗を移植してから、普通2年経た秋から(これをいわゆる秋ものといい、俗に三年根という)採掘します。また4〜5年の三七もあります。その大きいものと小さいものとの差は、必ずしも全て栽培期間が長ければ大きいというわけでもなく、生長年数のほか、それぞれの栽培技術、土壌条件、気候、施肥条件などの要素による影響が大きいようです。

尚、秋ものに対して「春もの」は、翌年の春に採掘したもので、秋ものよりややサポニン含有量が多くなり、「生」での取引は、その分価格も多少高くなっています。

 

三七人参をサポニンにして服用するメリット

漢方薬を信じない人達は天然物の中には何が含まれていて、何によって効いているのか分からないことを理由にします。
サポニンだけを取り出して活用する理由は、突き詰めると化学構造式で同定することができるので、誰が行っても同じ結果が得られ、これはまさに「科学」であるわけです。また各種の研究と臨床試験の結果、サポニンのみで経口投与すると体内での吸収率と吸収の早さが格段によくなることが分かっています。
漢方業界特に漢方薬局では三七の止血効果を期待して使用しているところが多いようですが、止血剤は新薬でよいものが沢山できています。一方、溶血剤としては我が国をはじめ、西欧諸国では相変わらず「アスピリン」が治療薬としてのファーストチョイスとなっています。アスピリンの欠点は胃を荒らすことで、消化器に障害が起きると体力の衰えから根本的な治療は困難になってしまいます。三七サポニンには各種の安全性試験により、このような副作用が基本的に発生しないことが分かっています。
尚、根茎総サポニンには止血作用が全くないわけではありませんが、どの単体サポニンに多少の止血作用があるかまでは解明されていません。実際に止血と相反する駆?血の効能を同時に有するが、アスピリンやワーファリンとの併用でも影響しないことは確認されています。

 

三七人参サポニンの種類

現在単体として分離することができる30種類以上のサポニンの中に、以下のジンセノシドRb1(15.31)、Rg1(14.68)、Rd(3.75)、Re(2.11)、ノトジンセノシドR1(3.67)の5種類で総サポニン量の約80%を占めています。カッコ内の数字は、最近の当社製品サポニン50mg中の含有量(mg)です。

 

三七人参サポニンが含まれている部位

資源の有効活用から、「本来の薬効部位である根茎」以外に葉、花、果実などいろいろな部位がお茶等などに加工し活用されていますが、これらの部位にも勿論サポニンは含まれています。しかし根茎から抽出したサポニンと共通する単体のサポニンも含まれていますが、総サポニンとしては基本的には全く別のもので、当然働きや効能には大きな違いがあります。
因みに、葉、花、果実には三醇型のジンセノシドRg1やノトジンセノシドR1は一切含まれていません。又、各部位に共通して含まれるジンセノシドRb1についていえば、根茎には葉と比べて300倍以上含まれています。

 

 
主な単体37サポニンの作用分類
分類
作    用
Rb1
神経線維の形成と機能を促進し、中枢神経を抑制、沈静、安眠作用。
Rb2
DNA・RNA合成の促進、抗溶血、血糖降下。
Re・ Rc
DNA・RNA及び血清蛋白質の合成を促進する。
Rd・R1
免疫機能を増強、肝臓保護、がん細胞の増殖を抑制する。
Rh1・Rh2
抗癌作用。
Rg1
性機能の減退抑制、記憶力向上、DNA・RNA合成を促進し、血小板凝集を抑制する。
Rg2
血小板凝集を抑制する。
三七人参総サポニンの使用ポイントは

免疫低下・慢性肝炎・肝機能の障害・糖尿病・狭心症・脳梗塞などの血管障害の予防と治療・お酒の好きな方にもお薦めです。

 


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